こんにちは、マーラです。
先週来年夏のオリンピックの下見のため3泊4日の日程で北京に行ってきました。私にとって初めての北京で、街の雰囲気など実際に知ることがとても有意義な体験でした。
北京のスターバックス
今回の下見に在中英国大使館のオリンピック担当ベン・ラッドさんとエレナ・ルキヤネッツさんに大変にお世話になりました。マラソンコースや、オリンピックサイトの見学、また夏の滞在に関する情報提供など様々な面で協力頂きました。また、北京の空気汚染は聞いていたとおりなかなかひどいものでしたが、街を歩く分にはそんな呼吸困難になるほどひどいものではありませんでした。レースの時は皆同じ条件なので文句ばかり言えませんね。
まだまだ工事中のオリンピックサイトとスタジアム
工事中の選手村
北京市内のホテルや店、レストランや道ばたで出会う北京の人たちは皆とても親切でフレンドリーの人ばかりでした。皆、夏のオリンピックに向けて世界中の人々を歓迎する気分ができているようですね。 北京の街のあらゆるもの、道路や建物はみなスケールの大きなものばかりで、街中の距離感が全く違うものですが、ここでマラソンを走ることについては特に問題ないように思えてきました。 夏の熱と湿気は今のコンディションと全く違うものになりそうですが。もちろん私はまだ正式に英国代表に確定していませんが、いままで記録からたぶん大丈夫と確信しています。
世界のいろいろな都市と同じように、北京の街も貧富の差が明らかに見えました。貧しさに苦労している人々のすぐ隣には、新築の巨大ショッピングセンターがありデザイナーショップが並んでいます。このような傾向はオリンピックや経済発展によってもっと増えるでしょう。オリンピックが開催されることによって北京のあらゆる人々の生活にとって前向きなものになればよいですね。
今回北京を訪れたことによって2012年のロンドンオリンピックは、どのようにロンドンに変化をもたらすのか考えさせられました。またこれと同時に私達のようなオリンピックに参加する可能性のある選手は、才能や努力のみによっているのではなく、恵まれた環境や機会があるからなのだと再認識しました。世界の何億人の中には、オリンピックメダリストになれる才能を持つ人は沢山いるでしょう。それにもかかわらず、貧困で生きていくことが生活の最優先となり、自分の才能や可能性に気づかずまたスポーツをする機会に恵まれない人が沢山いるのだと思います。このようなことを考えると、私達はとても恵まれており、一時も無駄にするべきでないと思いました。
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